DIBSが廃止?!
ここ最近、マレーシアの新聞の記事になっているのが
DIBS (Developer Interest-Bearing Scheme)廃止のニュースです。
DIBSは、プレビルドのマレーシア不動産購入を考えている人には
既におなじみの考え方になっていると思いますが
物件が完成する前に発生する、銀行ローンの借入金利を
デベロッパーが負担してくれるという制度です。
このDIBSの制度のおかげで、プレビルドの不動産を購入する場合は
・自己資金が、全て不動産購入費に使われる
・資金管理がしやすい。資金の見通しが立てやすい
・建築が遅れた場合でも、追加費用負担が出ない
というメリットがありました。
特に、物件完成までにかかる費用を固定することができるので
投資する場合の資金管理が、非常に建てやすくなっています。
仮に、DIBSを利用しないで物件を購入し
銀行の借り入れを利用するとした場合ですが
3000万円の借入、30年ローン、物件完成まで2年
の条件で、銀行ローンを組んだとすると、約120万の金利負担が発生します。
万一、物件の完成が遅れてしまった場合には
さらに金利の負担が上乗せされる形になります。
マレーシアの中央銀行は、DIBSの制度によって
不動産バブルを助長する可能性があるとして
DIBSを制限することを検討し始めています。
マレーシアローカルの人は
物件価格の90%くらいまで、ローンの借入が可能です。
もし、10%割引きの物件があれば
実質自己負担ゼロで、不動産が購入できてしまいます。
ローカルの人は、非常に不動産が買いやすくなっており
ローンの返済能力のあるひとは、不動産購入に動いている訳です。
自己資金ゼロで購入できるのだったら
それは、不動産購入を検討する人が増えるのは当然です。
ましてや、インフレのマレーシアにおいては
早く購入した方が、得にさえ思えてしまう状況ですから
ローカルの人が、購入に動くのは当然です。
一方で、簡単に不動産が購入できてしまうために
不動産価格の急激な上昇を、中央銀行としては懸念しているわけです。
個人的な読みとしては、DIBSの規制については
近いうちに実施されるのではないかと思っています。
火のないところに煙りは立たないというか
不動産バブルを押さえるためにも
一定の規制はあって、しかるべきだと思います。
これまでも、外国人の不動産価格最低金額の引き上げや
ローン融資比率の低下など、不動産バブルを押さえる施策を
これまでも確実に実施してきています。
今回も、一定の規制がされるのではないかと思っています。
いずれにしても、不動産投資として見た場合は
明らかに時間と共に、状況が不利になっていきます。
DIBSがあるかないかで、資金計画に大きな違いがありますので
ローンを利用して不動産購入を考えている方は
規制前に検討された方が、得策ではないかと思います。
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